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四季のアートマグネット「一期一会」 [2013、四季のマグネット]

 

 アートなマグネットの新作です。

001、アートマグネット「さくら」,.jpg

 今回は背景のシートとフレームに手間もお金もかけました。

 水滴が付いているでしょう?花びらに付いているマグネットの磁力に表面からでも別なマグネットが付くことに気がついて、水滴も5個作りました。そうすると、

002、アートなマグネット「エンゼルフィッシュ!?」.jpg

 愛嬌のあるエンゼルフィッシュにもなります。木目の向きを傾けてあるので、水滴をくるくる回せばいろんな表情になります。この水滴、直径7.5ミリ(^_^;)

003、水玉のマグネットー1.jpg

 この半年でさすがに老眼が進んで来て、100金で眼鏡を買ってきました。まともな眼鏡が課題です。

004、水玉のマグネットー2.jpg

 旋盤で削って、ペーパーをかけて、

005、水玉のマグネットー3.jpg

 回転させたまま、色を付けて拭き取る。

007、「エンゼルフィッシュのマグネット」.jpg

 エンゼルフィッシュがクルクルクル~♪

 サクラの製作工程はこちら、http://seisakunohibi.blog.so-net.ne.jp/2011-07-01

 

 

008、アートマグネット「夏.jpg

 夏は新作をデザインしました。以前の夏の葉は形が具象的すぎて組み合わせのバリエーションが少ない面があったので、少し抽象的な形に戻してみました。その結果、かなりの自由度が出て来たのですよ。

009、夏ー2.JPG

010、夏ー4.JPG

011、夏ー5.JPG

 ね?この方向性は新たなチャレンジでもあるんです。今ある方に以来されているレリーフもこういう単純な幾何形の方向性でできないかな?と思っているのです。

 さて、この葉っぱに使った材料は超曲者でした。

013、アテ材の曲がり.jpg

 見事な曲がりっぷりでしょう?斜面に生えていた「アテ材」ですね。健全な職人なら材料の山にこんなのが混じっていたら、怒りますよね(^_^;)。

014、夏のマグネット細部.jpg

 でもその結果、葉脈の感じが面白く表現できました。

 前回の夏の葉の製作工程はこちら(ただし四季全部の記事ですので長編です。)

http://seisakunohibi.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301603233-1

 

015、アートマグネット「秋の輪舞」.jpg

 「秋はカエデの翼果の輪舞」(音符のワルツ)。今回の材はカバの瘤。

018、カバ瘤.jpg

 グロイでしょう?友人のMr.Mがオークションで落とした置物です。この塊から11個取るのが精一杯でした。

 カバの瘤に決めるまでには、あれこれと材料を出して来てはうんうん唸ったのですけどね。例えば、

016、ニレの老木.jpg

 某大学のキャンパスにあった太古の札幌を見て来たニレとか、

017、米栂の古材.jpg

 リフォームの解体で出て来た栂の古材とかね。(この角材、よく見ると途中から年輪の巾がすごく大きくなっているでしょう?しかもアテ。ということは斜面に生えていて途中までは他の大きな木の日陰だったのがある時その木が倒れるかしてそこから爆発的に成長した、なんて想像できますね)

019、カバ瘤のマグネット.jpg

 ここにトカゲ君がいます。

020、カエデの翼果.jpg

 瘤の部分は場所と取り方によってものすごく表情が違います。それもまた一興。

 カエデの翼果の製作工程はこちら、http://seisakunohibi.blog.so-net.ne.jp/2011-07-12

 

 

021、アートマグネット「雪」.jpg

 毎度、作るのにかなりの覚悟がいる雪。寒い中にも一瞬夕日が差したような雰囲気に。

022、.jpg

 最小の菱形は一個に付き必ず一回はポロリと落としました。

023、.jpg

 「あれ!?」みたいな(^_^;)。

024、.jpg

 見事でしょ?

 雪の製作工程はこちら、http://seisakunohibi.blog.so-net.ne.jp/2011-07-14

 

 さて、今回のフレームは不思議な表情になっています。

025、OSBのフレーム.jpg

 ほら、木?石?っていう質感ですよね。これね、構造用合板のOSBという材料なんです。

026、.jpg

 こんな板見たことないですか?木のチップを固めたもの。

027、.jpg

 ほら、チップが重なり合っているのがわかるでしょう?

028、.jpg

 この断面をよく見ると、表層は大きなチップですけど、中心に行くに従って細かいチップに振り分けられている。だから、元の素材が12ミリあるんですけど、これを機械に通して9ミリとかに削ってしまうと細かめの表情が出て来るのです。この9ミリの板を3枚接着して、

029.jpg

 こうなりました。表情がだいぶ変わりましたよね?

030、.jpg

 抜き型でフレームに抜いてしまいます。

031、.jpg

 面を取った状態は、

032、.jpg

 ぼそぼそ、かつ溝やら穴だらけ。

033、.jpg

 ひどいところはひたすらパテを埋めて、小さなものはかえって素材の持ち味になるので、あえて残します。

034、.jpg

 ペーパーで仕上げたものに、

035、.jpg

 染料を混ぜた半透明のクリアを3~5回ほど重ね塗りします。

036、.jpg

 一回目、

037、.jpg

 2回目、

038、.jpg

 3回目、

039、.jpg

 4回とだんだん深みが増してきたでしょう?元が木のチップだなんて、

040、.jpg

 裏返してやっと解ることでしょう。

 

 

042、春はサクラのマグネット.jpg

 10日間、夢中になっての製作でした。

 実はこのマグネットを注文して下さったSさんとは一期一会を思わせてくれるような出会いでした。最初はペンスタンドを一個注文いただいで、まもなく自宅にレリーフが可能かどうかとお問い合わせをいただき、その後札幌に出張だからと遊びに来て下さったのです。

 仕事のお話を聞くと以前から興味のあった業界で、多くの店舗を持つ会社の社長さんだったのでした。気さくなお人柄で話が弾むうちに店舗のデザインにkuniのアイディアを取り入れようというお話になり、年明けに改めて営業と店舗デザイン担当の方の三人でわざわざ札幌に来て下さったのです。

 その時、僕はこんな話をしたのです。

 「これからの日本は過去のような高度経済成長なんてことはないと思うのです。ということは、幸せをお金で買うという図式が成り立たなくなる。加えて少子高齢化の負担が重くのしかかってくるでしょう。これからは別な価値観を持たなくてはあまりにも多くの人が不幸になってしまう。

 僕は木と長く付き合う中で、木という素材の美しさ、深さを再認識しました。それは実に幸せなことでした。そしてそれは結局、自分が地球に生かされているのだということを気がつかせてくれた。美しいものを見て幸せに感じるのはそういうことなのだろうと思うのです。

 東京で仕事がしたいという野心は確かにあるけれど、それより大事なのは、次の世代のために、身近な物事から幸せを感じるという指針を今現役の僕らが見せて行かなくてはなくてはならないのだと思うんです。そんな発想で作られたモノが店舗にあったら、そこはきっと、また来たいお店になれるんじゃないでしょうか」と

 

 すると皆さん、深く頷いててくれたんです!びっくりしました。利益を上げなくちゃいけない組織に属している方がこんな話に深く頷くなんとことがあると思わなかったから。

 そうして、次の新店舗のための会議に出てほしいということで東京にゆくことになりました。この四季のマグネットはそれに合わせて完成させたのです。どんな展開になるのかわかりませんが、僕の話に耳を傾けてくれただけでも感動しています。まして会議に参加なんて、、、。

 墜落寸前から底を打って、少しづつ何かが動き始めているようです。

 

041、イモムシのマグネット.jpg

 感動だねぇ、、、、。

 ほんとだよ。

 

 マグネットのアウトレットを販売の記事にアップしました。

 こちらです。 

 

 


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