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のえる小児科、追加のアートマグネット [のえる小児科の本棚とアートなマグネット]

 

 下請け仕事がようやく終わり、次なるプロジェクトまでの空き時間を使って、のえる小児科さんの追加のマグネットを作ることにしました。

 そこで、ちょっといいことがありましてね。kuniの技術革新なんですが、、、。

 

001、高ナット.jpg

 これね、なんてことはない、高ナットと言って、長いナットです。内側に当然ねじが切ってあって、その内径は11.2ミリ。

丸棒削り器ー1.jpg 

その穴に8.4ミリの角材(対角は11.9ミリ)をドリルに咥えてねじ込んでゆくと、角材の角に、ねじ山はほどよく食い込んで、くるくると押し出されてゆきます。

丸棒削り器ー2.jpg

 ね、角がねじ山でわずかにつぶれているでしょう?

 

丸棒削り器ー3.jpg

 そして、木のブロックにこの高ナットをはめ込み、その穴の出口にヤスリを改造した刃をセットし、さらにその先には、直径8.1ミリのガイド穴が空いてます。これが丸棒削り器。

 角材からいきなり丸棒を削り出す、道具です。ドリルに咥えた角材をグルグル回してゆくと、材は刃に向かって進んで行きます。

丸棒削り器ー4.jpg

 角材に対して、刃は斜めにセットされていて、木の繊維を滑らかに削るようになっています。

 

丸棒削り器ー5.jpg 

 7.9~8.0ミリに削り出された丸棒は、8.1ミリの穴にガイドされながら、安定して出てくるという、道具でした。

 

 たったこれだけの道具なんですけが、何と言っても革新的な発想は高ナットで角捧の中心軸を維持しながら切られたねじ山で自動送りになるということ!

 

 

 これね、夢にまでみた道具なんですよ!以前、ナットの部分にベアリングを使ってこの道具を作ってみたんですけど、ベアリングの内側を滑らそうとするとその摩擦がはげしくて、あまりうまく機能しなかったんです。ベアリングよりずっと安上がりなのにはるかにこっちの方がうまく機能する。思いついた時は嬉しくて、嬉しくて、、、。

 

  なんで、こんなことを試行錯誤していたかというと、既製品の丸棒って木の種類が限られるでしょう。こういう道具がちゃんと手軽に機能すれば、自分の使いたい樹種でお好みの直径の丸棒が簡単に出来る。それによって製作可能な世界は広がるわけです。これが嬉しかったのです!

 

 

 

 さて、目玉を作る段取りですが、

005、丸棒押さえ治具ー1.jpg

 木のブロックに8ミリの貫通穴を空けます。

006、丸棒押さえ治具ー2.jpg

 で、ここに向かって切れ目を入れる、

007、丸棒押さえ治具ー3.jpg

 そうすると、上からクランプで圧力を加えれば、この丸棒を正確に押さえられるというわけ。

008、偏芯の穴空けー1.jpg

 ここに中心をずらして、5ミリの穴を空ける。

009、目玉の作り方ー1.jpg

 そこに黒目になるウォールナットの5ミリの丸棒を糊を付けて入れる。すると、

010、目玉の作り方ー2.jpg

 金太郎飴のように、どこを切っても、目玉の捧の出来上がり~!!!

 「いやー、快心の目玉だね!」

 

 

のえる小児科さんと次なるプロジェクトの両方のために、四季のマグネットは、すべて改善点はないかを考えたんです。これが大変でした!

 結果、四季全部を手直ししました。で、のえるさんからは、後日、「サクラと夏の葉っぱの間のものにこだわらずにデザインしてください」とお電話があり、あまり季節を限定しない方向で、考えることにしたのです。まぁ、花の咲きうる季節はずっと使えるものということです。で、考えたのがこれ。

 

013、アートなマグネット「花」.jpg

 夏の葉っぱのアウトラインをもう一度検討するうちに画期的なことを思いついて、中心のしべの部分は水玉と同じ、球面なんですけど、そこに花びらが重なっているでしょう?どうしてこんなことが出来るかと言うと、

012、魚の尾.jpg

 裏側をえぐって空間を作ったのです。そうすると、花びら同士との隙間から見えるしべの色が面白い形を創り出す。ここが今回の大きなポイントですね。

 で、花びら一枚を見ていたら、魚のアウトラインに出来ると思い立ち、

014、アートなマグネット「金魚」.jpg

 夏の金魚~。 

 

 

 こういうことを考えたわけです。これが冒頭からの「目玉」。白目に対して黒目の中心をずらしたのは目に表情を出すため。4匹とも目の向きが違うでしょう?試作したのがこれ、

011、魚の目玉.jpg

 本番はオレンジっぽい色の材料を使いますけど、こういうことをしたいがために丸棒削り器まで作っちゃったのです。(^_^;)

 アウトラインは花びらとまったく同じですから、もちろんこういう構成もできます。

015、アートなマグネット「金魚ー2」.jpg

 また、前回と同様に、いろんなパターンも作れます。

017、アートなマグネット「造形遊び」.jpg

 朝顔みたいな、蝶みたいな、はたまた、つぼみのような、、、。

 

 ですから、今回の追加の全貌はこういうことにしました。

016、アートなマグネット「花」.jpg

 花びら4色にしべも4~5色。この組み合わせだけでもかなりの数になりますし、

018、四季のマグネット.jpg

 前回の四季とも組み合わせはできるでしょうから、これはスンゴイことになりますね。人が違えば、びっくりするような組み合わせも出てくることでしょう。

 

 

013、アートなマグネット「花」.jpg

 これを描いたCADのソフトは、色の指定があまりよろしくないソフトなので、本番にご期待を、と言う感じなのですけど、この花びらのアウトライン、なんとも言えないでしょう?自分でね、よくこんな線を描けたなぁって、感心しちゃいましたのよ。(笑)

 

 

 まぁ~しかし、どんだけパソコンに向かっていたことか、、、。

 

 ここに来るまでにはすごい数のボツ案があったんですよ!その一部をお見せしましょうか?

 例えば、

019、アートなマグネット「ボツ案ー1」.jpg

 金魚とお魚。ま、無駄ではないですけどね。いつかこれも役立つこともあるやもしれませんから、、、。

 

 

 それから、

020、アートなマグネット「ボツ案ー2」.jpg

 イチョウと銀杏。

 葉柄の先に銀杏を付けるのはアイディアだと思ったのもつかの間、どうあがいても美しくなりませんでした、、、。

 途中で「これもボツか?」と思ったら、お茶目の虫がうずうずしてきちゃいまして、、、。

 右上のイチョウの葉、扇子に見えません?

 

 

 それでね、

 

 

 

 

「うん、うん、
  チコウ 寄れ!」

 

 

 

 

 

 021、せみんこパパのウシシ.jpg

 

 アホ、2連発です。


 さあ、追加のマグネットの製作です。

001、ワンバイ材を選ぶ.jpg

 最近、当工房にお越しいただいた、ひとくせ、ふたくせのワンバイ材です。試しの着色をしながら、木目の色との対比を観察して、どの材を使うかを決めてゆきました。

 

 それから、金魚ちゃん用に出してきたのは、床柱によく使われる、カリン材。

002、カリン材.jpg

 ね?金魚にはうってつけの色味でしょう?

 

 

003、金魚のマグネットに目を入れる.jpg

 正確な寸法に加工したら、まずは目を嵌める穴空けから。どうしてかと言うと、穴の入り口ってどうしてもドリルの刃が振れ気味でわずかに大きめの穴になるのです。でもこうして先に穴を空けて後から切り出せば、精度よく空いた穴の部分が表面になるので、仕上がりがきれいなのね。

 

 

004、バンドソーでの曲挽き-1.jpg

 側面の型で墨を付けて、切り出してゆきます。左は穴位置に使った型。

 

 

005、バンドソーでの曲挽き-2.jpg

 バンドソーでは5度の傾きを付けての切断。左右のブロックは、材料の「立ち」を正確にするため。

 定盤の上の木の粉がオレンジ色でしょう?

 

006、本紫檀とカリン.jpg

  右がカリンで左は超高級材、本紫檀!昔から高級材として人気だったので、今はすっかり枯渇して、びっくりするような値段です。ネットで調べてみたら、カリンの床柱で一本15万ほどで、紫檀は5~60万ですって。(のえるさんにはカリンで、紫檀は工房の資料、ないしは販売用に作ってみたくなって、、、。)

 ということはですね、この金魚一匹に使う材の値段はワンバイ材で約10円、カリンで250円、本紫檀では、1800円の計算!!!ひょえー!!!

 ま、これは床柱を買って、切って作ったとしたらの話ですけどね、、、。

 

 

 さて、目玉ですが、

007、ベルトサンダーで面取り.jpg

 はめ込むのに面を取ろうと思ったら、小さくて指じゃ危なくてつかめない、、、。

 

008、目玉を接着.jpg

 のりを入れて、パコパコ。

009、ベルトサンダーでの仕上げー1.jpg

 で、今度はベルトサンダーで仕上げようとすると、また、指まで削ってしまいそうなので、、、

010、ベルトサンダーでの仕上げー2.jpg

 型にくさびでしめて、型を持って削ることにしました。

 

011、カリンと本紫檀.jpg

 サンダーでの荒仕上げが終わった、カリンと本紫檀。材料の値段が約7倍もするその理由がこの写真だけでも解るでしょう?色はもちろん違うし、加えて、この艶の違い。木じゃなくて、もう金属のような光沢があるでしょ?まだ塗ってないんですからね。

 ツーバイの比重は0.5、カリンで0.8、紫檀は0.95。この数字と硬さはイコールですから、紫檀はバンドソーで切る時も機械が苦しそうなんですよ。

 

 

 さて、サンダーでの荒仕上げの後は、

012、手仕上げ.jpg

 手動で、中仕上げ。地味ーです。

 

013、仕上がった曲面.jpg

 中仕上げが終わって、輪郭を引いて。

014、いろんな木目.jpg

 こんな感じの3種の板と木目ですね。上は白の仕上がり用でおとなしい感じの木目に。中央は少し赤味があるもので、補色の青用。下は黄色味が強いので赤用と考えています。

 輪郭を切り出したら、側面の仕上げに、

015、側面の仕上げ.jpg

 これもまた、荒仕上げは機械で、中、最終仕上げは手仕上げです。

 

016、荒仕上げの終了.jpg

 荒仕上げまでは終わりました。

 ちょっと遊んじゃおうかなっと、

 ちょうちょ!

017、カリンの蝶.jpg

 

 あれ!?

 

 蝶になってない!あー、、、逆の勝手を作らないといけなかったんだ!

 

  あー、、、、

 

  どうする?どうする?

  ここまできたのに、引き返すのか???

  うーw-うーw-、、、、。

  やるしかないよなぁ、、、、だって、蝶のデザイン載せちゃったもんね?

 

 というわけで、2匹の逆勝手を新たに作ることに、、、

018、こっち見てるし、、、.jpg

 作り始めたら、

 お前、なんか言いたそうな目してないか?ん?あーそうあーそう、何が言いたいかわかったよ、言わなくていい、いいから、

 だまってて、金魚の情けってやつでさ、、、、

 

 

 

019、木の蝶のマグネット.jpg

 ふ~、、、。できましたよ、蝶。派手~!

 おお!こんなことしてる場合じゃない、最終仕上げだ!

 

020、最終の面取り.jpg

 最終は400番のペーパーで全面を当てて、面も。ここで使っているペーパー用の黒い楕円のブロックはこの仕事のために作ったもの。

 

021、面によって木目が生きる.jpg

 上が角に半径1ミリのカーブを取ったもので、下が取る前のもの。正面から側面への木目の流れが全然違うでしょう?

 こんな微妙なアウトラインに整った面を取ってゆくのって、かなりのテクがいるんです。こういう小さなものって、「デザインさえしたら、パートさんでも雇って量産したら儲かるじゃん」なんて、思われがちなんですけど、ベルトサンダーでの荒仕上げの後の手での中、最終仕上げ、面取りってすごく地味ーで一番時間がかかって、絵的には見映えがしないから写真にもほとんど撮らないのですけどね。

 実はこここそ、上質さを確固たるものにする工程なのかもしれません。この時間のかかる工程を短縮すればするほど、値段は下がるのでしょうけど、同時に感動も小さくなる。ジレンマですわね。

 

 人を感動させたい、でもお手頃な値段にしたい、これはほぼ相反することなんですもの、、、。どうにかして上手い落としどころがないものか?

 

 いつも悩むことではあります。

 

 

次はしべだぞ~!

 

 

 じゃあね。

 

 そうだ、前の記事で丸棒削り器の仕組みが解らなかった方は記事の前半を直しましたので、興味があったら見てね。


 

 今日の写真はぶっ飛びますよ。こんなこと載せるブログってここだけじゃないでしょか?ほんとにアホかもしれません。

 追加分のマグネットは完成しましたが、まだ写真は撮れてません。完成までの写真を整理していたら、みんなに「もっとこういう写真を見せた方がいいのかな?」と思い立ち、ブログのためにわざわざ作ったのがこれ。

002、ワンバイ材で木のマグネット-2.jpg

 ひとくせあるワンバイ材。赤のマジックは年輪の中心でしょう?下の円はこの赤線を中心にし、上の円は円の外に中心があります。

 ここから球体を削り出した結果は、

003、ワンバイ材で木のマグネット-3.jpg

 着色もしましたけどね。これをもっと引きで見ると、

004、ワンバイ材で木のマグネット-4.jpg

 ね!?全然表情が違うでしょう?

 球面における木目ってほんとに深くて、予測不能の部分が多いのですね。

 今回のしべは、青、赤、黄、緑の4色と4種の断面の組み合わせでゆく計画です。そこに予測不能の木目の要素も加わるので、その三つの要素を頭で組み立てながら、試作をし、良ければいきなり本番を作るということを繰り返しました。これは図面ではどうにもならない世界なのです。

 おかげでこれだけのボツができました。

005、アートな木のマグネット.jpg

 基本の4色は決まり、おまけで銘木シリーズを4個追加することに。

006、ニセアカシアの材.jpg

 あんなちっこいマグネットのために出して来たのは

3メートルはあるニセアカシアの板。人にもらってもう5年以上は経つでしょうか。ボコボコと飛び出した、コブの形があまりにも癖があるので、用途が思い浮かばず、ストックになったままでした。

 矢印をしたコブの部分だけを今回は頂戴することに、、、。

   うらむな、きっといつか、本身も使うから!

 

007、ニセアカシアのコブ-1.jpg

 これがコブ。この中にひそむ木目は、

008、ニセアカシアのコブ-2.jpg

  こんなです!そしてこれを削り出した結果は、

009、ニセアカシアのマグネット.jpg

 あちゃー!でしょう?木じゃないよね?石?みたいな、、、。その他には、

 

 

010、タモ神代のマグネット.jpg

 タモの埋もれ木(土中に50年以上は埋まっていて、材の中にイオウとか鉄分などが入り込み、独特の色あいをしたもの)にさらに緑の着色をしたもの。

 

011、本紫檀のマグネット.jpg

 金魚を作った本紫檀と同じ材からも、

012、イタヤカエデ鳥目杢のマグネット.jpg

 これは、イタヤカエデの鳥目杢という木目。

013、黒檀のマグネット.jpg

 床柱の切り落としから作った、黒檀。

 

014、タガヤサンのマグネット.jpg

 タガヤサンの古い座卓の切り落としからも作りました。マグネットの後ろに見える掘り込みは足の付け根をはめていた、仕口です。

 

 

 完成したしべの全貌はこうです。

015、木のアートなマグネット.jpg

 基本の4色と銘木4個で計20個。これだけで一日半かかりました。花びらも含めると、今回も完全赤字。でもまぁ、大事な作品の開発ができたのでそれでよしとします。

 後日、細部は改めて写真をとりますが、ひとつずつよく見ると、とんでもない木目が写っているはずよ~ん。わかるかな?

 

 

 さて、これで終わりじゃございません!ここからが予告した、ぶっ飛びの木目!ウシシ、、、。

 これもね、みんなに見せるのに新たに作ったのよ~。

016、木のマグネットの旋盤の工程ー1.jpg

 いつぞや、登場させた、苦労人のワンバイ材です。木口を見ると、強烈なシマシマgわかるでしょう?これを球面に削ってゆきますよ!

017、木のマグネットの旋盤の工程ー2.jpg

 この刃物もグラインダーだけで研いで、返りが刃物になっているという、特別仕様なんですけどね。そこはあまりに技術的すぎるんで、書きません。(笑)

019、木のマグネットの旋盤の工程ー2.jpg

 目標の厚みまで5ミリ減らす途中で、山形になってます。不思議な木目が出てきたでしょう?

020、木のマグネットの旋盤の工程ー3.jpg

 5ミリ減らして、角にカーブを付けました。これまたさっきとは全然違う。次に真ん中にくぼみをつけて、仕上げのペーパーを経て、クリアまで一気に行っちゃいます。それがこれ。

 

 

 

 

021、木のマグネットの旋盤の工程ー.jpg

 うひょー!!!じゃな~い?  これ後日アウトレットにしますね! 

 前回、裏にはシート状のマグネットを貼ったのですけど、アウトラインに正確に切り落とす作業がハンパなく大変で今だに肘がおかしいのね、、、。で、今回はその反省から小さくても強力なネオジウムという磁石を使いました。

022、球面の木目.jpg

 だから、裏もきれい。そして裏の木目もまた見ごたえがあります。

023、三次元の木目.jpg

 このワンバイ材の年輪、細かいところでは0.1ミリくらいしかないのでは?と思うほど細かいのです。何があったんでしょうね、、、その時期はかろうじて生きてるっていう状態だったでしょう。 今のkuniとおんなじだ~

 地すべりで傾いて、根もずいぶん切れちゃって、息も絶え絶えみたいなことだったのか、、、?そうしてなんとか復活して、倒れた幹を真っ直ぐに直そうとしてこんなに濃い色の細胞を作ったのか、、、?

 

 

024、手のひらの宇宙.jpg

 直径、わずか36ミリの宇宙です。

 まだ若くして命を止められて、(植林で間引かれたのかもしれませんね)さぞや、無念だったでしょう。せっかく、復活して再生しようとしていたのにね。そんな苦労人のワンバイ材は3件のホームセンターを回って、計500枚は選んだと思いますけど、これほどの苦労人はこれ一枚でした!

 それを削った結果は見ての通り。200円もしないこの材には紫檀と比べても遜色のない、まったく違った魅力がありますね。だからなのです、コイツを見た時、鼻の奥がツンとするような共感があったのは、、、。

 

 僕は今、52歳。社会人になったのは、バブルの絶頂期に向かう頃でした。平成5年に独立してからは、まったく想像のつかなかった出来事に振り回され続けました。そして、今はどん底の不景気、今だに芽は出ません。

 今、不思議な感覚があって、今回のマグネットを作った時にようやく自分の中で、技術力とデザイン力のバランスが取れてきたかな?と思えたのです。自分で言うのもアホかと思いますけど、世界でも通用するかな?と。

 ただね、ひとつだけ欠けているものがある。「運」ですね。こればかりは努力だけでは手に入れられない面がある。

 

 

 だから、みんなちょっとずつ力を貸してね。「ソネブロに面白い奴がいるよ」って、宣伝して下さい。そして、ソネブロから世界に羽ばたいたkuniの伝説を作るお手伝いをしてちょーだい!(笑)

 あはは。

 

 

 

 さて、また下請け仕事等、なかなか忙しい日々でして、のえるさんのために記事のアップはしなくちゃいけないけど、なかなか訪問する余裕がありません。

 ごめんなさいですが、そんな事情で許してね~。

 

 では、また。

 次は完成の写真をアップします。

 


 昨日の夜と今日の午前中でようやく完成作の写真が撮れました。壊れかけのカメラですから、なんだか調子が悪くて苦労しました。

001、アートなマグネットータガヤサン.jpg

 まずタガヤサン。こうした銘木のものは座卓とか床柱として稀に見る程度でしかもそれはあくまでも平面の木目ですから、銘木でしかも、球体のように三次曲面の木目を見る機会なんてないでしょう。だからすごく新鮮なんですね。

 

002、アートなマグネットータモ、埋もれ木.jpg

 タモの埋もれ木に緑の着色。元の色が青味のあるグレーなので、緑を一回かけるだけで、十分な色にできました。

 

003、アートなマグネットーモミのアテ材、黄色.jpg

 これはちょっとお茶目に。ニカ!っと笑ったデカ鼻のおっさん!?(笑)

 

004、アートなマグネットーモミのアテ材、ピンク.jpg

 ぶっ飛びでしょう?苦労人のワンバイ材にピンクの着色。神様が再生を祝福してくれましたね。神がかりのような出来です。もう宝石ですね!?

 

005、アートなマグネットーモミのアテ材、ピンク2.jpg

 これも同じ材。すんごいおいしそう。

 

006、アートなマグネットーモミのアテ材、ブルー.jpg

 ひゃー、、、なんですかこれ~?な美しさ!これってね、夢にまで見た効果なんです。年輪の色と着色の色がまるで2色の着色であるかのような効果ってどうにかできないだろうか?って長年考えていたんですけど、それがこの材に出会ってできちゃったんですねぇ。これは僕自身がビックリの結果でした。

 さて、しべのすべてを写真にするととんでもない枚数になっちゃうので、ここらで終わり。次は花びら。

 

007、アートなマグネットー花びら、ブルー.jpg

 淡いブルーで桜草のように。これと次の紫は木目よりも色を優先したものです。

 

008、アートなマグネットー花びら、ピンクバイオレット.jpg

 木材の着色ってね、均質にするのがすごく難しいのです。というのは、曲面に削り出しているということは、場所によってストローの束を切っている角度が違うということです。すると直角に切ったところは色が刺さりやすく、平行に切っているところはほとんど色が付かないということなんです。だからムラムラになりやすい。それをどういう色を選択するか、どういう塗り方にするかで、結果はものすごく違うのです。

 鮮やかな色は刺さりやすく、ムラになりやすいのでほぼ不可能。これがずっと課題なんですね、、、。

 最後はカリン材の金魚。

 

010、アートなマグネットーカリン材の金魚.jpg

 いい色でしょう?

 

 


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スミッチ

木の表情が色を付けることによってよりいっそうよくなってますね。本紫檀のが欲しいなあどうしょう
by スミッチ (2011-05-15 18:14) 

セバスちゃん

木目ってずっと見てても飽きませんね。
なんか癒されてたりしてます。
by セバスちゃん (2011-05-15 18:57) 

kjisland

学を楽しむ境地に入られましたね。私も頑張らないと。感謝。
by kjisland (2011-05-15 21:12) 

COLE

また新しい作品がラインアップされましたね
by COLE (2011-05-15 21:40) 

レイリー

これは!!
予算があるので激しく迷います~
ううーんどれにしよう!!
早く決めてメールしなければ!!!
(^^
by レイリー (2011-05-15 22:39) 

mipoko

「木」 について意識したことは今までなかったけど
kuniさんのブログを見て、作品にふれて、とても興味をもちました。
これからも私の知らない世界をいっぱい教えてくださいなっ♪
by mipoko (2011-05-15 23:18) 

みち

あら~、シベのアウトレットは無くなってしまったのねぇ;;
木目って面白いですね!kuniさんのブログを観て、ますますそう思うようになりました。
ブログでこんな風に人と繋がれるようになるなんて初めは考えてもいなかったんですけど、私もたくさんの人に励まされ、背中を押してもらっています^^
by みち (2011-05-16 00:18) 

ばん

初めて見ましたが、安らぎを感じますね。
by ばん (2011-05-16 00:30) 

はくちゃん

おはようございます
こころ和む芸術ですね
すばらしい~
hug~!!!
ですね (^^)/

by はくちゃん (2011-05-16 08:50) 

青い鳥

>木材の着色ってね、均質にするのがすごく難しいのです。
理由を知ればなるほどと納得出来ますが、
知らなければ何の疑問も感じないまま
当たり前、普通だと思ってしまっていたでしょう。
>年輪の色と着色の色がまるで2色の着色であるか のような効果
これも、説明して頂かないと、わかりませんね。
こんなに手間をかけて作品を生見だされるのですから、
その価値を知ってもらう為には、どんどん発信なさる事が大切ですね。

by 青い鳥 (2011-05-16 12:03) 

S_S

無限の素材に無限の可能性
木目なんか見ますと、ホントにその木の生涯に
花をそえるような事にも思えます
何も語れず、自然のなすがままに生きてきた木を
kuniさんは、別の世界で生かす…
考えると、とても壮大ですよね^^

by S_S (2011-05-16 12:09) 

hatumi30331

やっぱり木目はいいですね〜!
その素朴さを、作品に生かすのがkuniさんのセンスですね! ほんまにステキです!
すばらしい〜〜♪^^
by hatumi30331 (2011-05-16 15:00) 

cjlewis

2色のマーブル模様、お見事ですね~

平成10年の作品、フラワーベースですか?
こういう作品を見ると、Kuniさんの作品は、
絶対にヨーロッパの人にウケると思うんですよ。
元々私はイタリアンなインテリアが好きで、アルフレックスとか、アレッシとか、フロスとか大好きなわけです。
このへんのブランドって、一見無機質っぽくもありますが、木とか和紙とか、そういう温かみのある素材ともすごく相性がいいんです。
で、この作品なんて、まさにツボだと思うんですよね。
ちなみに、ウチのリビングテーブルはアルフレックス(小さくて安いヤツね)、照明はフロス(和紙の安いヤツね)、これが、オーダーのリビングテーブルとすごく相性いいんです。
by cjlewis (2011-05-16 15:58) 

sodep

今メールみた〜
携帯でもよかったのだよ〜(^^
注文しますです!
メールします!
by sodep (2011-05-16 16:02) 

engrid

hug~!!!です
地球の豊かさ、大事に大切にに繋がるこころ
kuniさんの大きな愛を感じます
どの作品にも、素材の持つ美しさを生かす、より引き出すかな、手抜きのないお仕事、
其れが職人さんの真心、そう思っています
kuniさん みんな一緒に。hug−です。
by engrid (2011-05-16 17:05) 

takeshi

塗装ムラといい、
研磨の手間といい、
ホントに言われないと絶対伝わらない・・・
だけど、ホントにこの手間によって
作品レベルに雲泥の差が出る・・・

今回のエントリーは個人的にすんごい大切な内容がたくさん散りばめられている気がしました。
”市場調査”という言葉も含めて・・・

kuniさん、この度のマグネット製作、本当に良かったですね!!!

あとは、より多くの方々に”実物”を見られる機会さえ増えればなぁ~・・・・
そんな気がしてなりません><”
by takeshi (2011-05-16 20:19) 

ララアント

こんばんは。
lime plala で発注を試みたのですが
上手く 変換が出来ないので・・・
こちらから お願いいたします。

「誰か来て?」を 1点
   よろしくお願いします。
by ララアント (2011-05-16 23:20) 

小坊主つばめ

うつくしいいぃぃっ!!!
by 小坊主つばめ (2011-05-16 23:59) 

kuni

>スミッチさん、「木の表情が色を付けることによってよりいっそうよくなってますね」はい、その通りです!松の類はあまりにも見慣れているので、そのままでは新鮮、かつ高級に見せられないのです。そこをいかに魅力的に見せるか?が着色なんですね。dもそこには、材料の見立てから着色の技術まで、なかなかに高いハードルがあります。
 紫檀はやっぱり説得力がありますよね!

>セバスちゃんさん、初コメですね、ありがとう!木目?はい、癒されてくださ~い。

>kjisland さん、お、今日はあっさりのコメントと 思っていて、訪問してみたら、ずっしりと受け止めて折られた様子。わお~。いつもありがとうございます。

>COLEさん、はい、。「5000円をきる価格で上質なもの」 これは独立し以来の大いなる課題だったんですねぇ~。たくさん売れるとか言う事ではなくて、手頃な値段で、僕のメッセージのこもったものをどうしたら届けることができるか?それが課題だったのです。それがやっと実現しました。これはほんとに嬉しいことです。

>レイリーさん、あらら?どんどん決まってきちゃったけど大丈夫かなぁ、、、。

>mipokoさん、あ、そうだ、また写真撮ってくれるのかなぁ~。すんごい楽しみ!

>みちさん、しべのアウトレットね、あっと言う間に決まってしまいました。でもね、次のプロジェクトでも作るのでまた出しますよ。優先案内しましょうか?(^_^;)
 東京のソネブロさんは多いでしょうから、オフ会も楽しそうですもんね。

>ばんさん、ありがとうございます。

>はくちゃんさん、hug!!!

>青い鳥さん、着色の難しさ、でもうまく行った時の効果、これは深くて深くて、、、まだまだ試行錯誤なんですけどね。今回は材料との出会いがほんとに大きかったです!

>S_Sさん、「にその木の生涯に花をそえるような事」、、、ほんと詩人だね~。詩集とか考えてみたら?いけるんじゃない?
 木目は二度と同じものがないから、無限だよねぇ。飽きる事はないですな。

>hatumi30331さん、ステキです?木がね!僕はすし屋の板さんみたいなもんですよ。素材がよければ、ちょこっと手を貸すだけですって。(笑)

>cjlewisさん、2色のマーブル模様、すんごいでしょう?着色はね、旋盤で回したままするんです。こけしを作るのと同じですよね。だから回している瞬間はどうなっているのかわからないのです。止めた瞬間ですよね。ひゃー!!!って。この「ひゃー!」が今回は何度も味わえましたよ。幸せな瞬間でした。
 アレッシは知らないけど、アルフレックス、フロスは解ります。若い頃はイタリアのものずいぶん刺激を受けましたね。今でも好きですよ。そうだね~。そういうものが置かれた空間に今回のマグネットなんかが壁に飾ってあったらめちゃくちゃオシャレだろうなぁ、、、。
 
>sodepさん、いや、びっくりしましたよ。まさかあのセットをとは、、、。やはりあなたも真性の○態!(笑)
 紫檀は銘木の女王様みたいなもんですかね?手に取ったら実感することでしょう。お楽しみに。

>engridさん、コメにハートがジンジン、、、。うんうん、みんなでhugー!ですね!

>takeshi さん、おー、じっくり見てるね~。将来のためにお勉強ですな?このブログはそういう人にもめっちゃイケテルはずだわね。
 マグネットはほんと画期的でしたよ。嬉しかったわ~。ここまで来たなぁ~ってね。

>ララアントさん、アドレスの不具合でしたね、ごめんなさい。お手数をおかけしました!

>小坊主つばめさん、初コメですね!?ありがとうございます。以前COLEさんのところかを経由して訪問させていただきました。絵のうまさにびっくりして、ずいぶん記事を読ませていただきました。しばらくお休みしていた時期のようでしたので、気付かなかったのでしょうね。

by kuni (2011-05-17 12:28) 

miyake

まるで生き物のようです。あ、木は生き物だった。^^
by miyake (2011-05-17 12:50) 

nao

小宇宙・・・
木の中に銀河系があるんですね
by nao (2011-05-17 22:48) 

めりー

kuniさんのブログに出会って
木の柔らかさ、木の表現力のすごさを
知りました。
これからもkuniマジックにますます
磨きがかかりますように^^ 楽しみです♪
by めりー (2011-05-18 08:30) 

nagi

木の表情が面白いですね~。
この面白いことを教えていただいたkuniさんのBlogは最高です。
by nagi (2011-05-18 17:08) 

kuni

>miyakeさん、「木目が生きているようだ!」として、お後がよろしいようで、、、。

>naoさん、銀河系ね?そりゃーどんなに追っかけても、尽きないですわね!

>めりーさん、「これからもkuniマジックにますます
磨きがかかりますように^^」ありがとう~!次の連載でもびっくりさせますよ~。

>nagiさん、最高ですか!?光栄ですねー!励みになりますよ~。ありがとうございます!

by kuni (2011-05-18 17:29) 

chibiroh

こんにちは
すっかりごぶさたしておりました
更新もせずにご心配をおかけしていて
本当にすみません
久々にお邪魔しましたが、
このマグネットはまた可愛らしいですね!
kuniさんの遊び心溢れる作品・・・
計算されつくされた美しさ・・・
本当に素敵です!!!
実物がみてみたくて、かかりつけの小児科をかえてしまいそうです(笑)
by chibiroh (2011-05-19 09:20) 

アレックのママ

17年程前に、義父の退職祝いに花見用の縁側椅子を作っていただいた事があります。
その節は、ありがとうございました。
縁側椅子の引取りの際に伺った事務所で使っておられたテーブルのなんとも言えない味や、試行錯誤の最中だとおっしゃっておられた椅子の座り心地が忘れられません。
ここのサイトを見つけて、凄く嬉しかったです。
いつか、自宅用のテーブルを作っていただくのが夢です。
木目の美しい作品の数々も、そそられますw
by アレックのママ (2011-05-19 19:13) 

kuni

>chibirohさん、久しぶりですねぇー。ここにリスのアイコンがつくのはやっぱりいいなぁ。なんだか安心します。欠けていたものが戻った感じですかね、、、。
kuniは見ない間に成長しましたのよ!(笑)

>アレックのママさん、えー!!!?ぼんやりと覚えています。確か折りたたみのものでしたよね?板バネの強さを何度も試した、あの椅子、、、。あーこんなことってあるんですね、、、。
 右サイドバー上の方にメールアドレスがあります。よかったら、メールいただけませんか?

by kuni (2011-05-19 19:32) 

プランツマーケット

きゃ!なんだか美味しそう♪(笑)
by プランツマーケット (2011-05-24 11:31) 

あうりん

何でここの記事を見はぐっていたのでしょう?
本当にどれもこれもかわいいマグネットだらけで
感動です。
まさに宝石ですね!!
by あうりん (2011-09-16 21:23) 

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